監督と師長さん②

以前、栗山監督の本を紹介したとき、他の監督の本も読んでみようと思っている・・・と書きました。

監督さんシリーズ第2弾・・・

今回は、落合監督の本をご紹介したいと思います。

決断=実行

落合博満 著  ダイヤモンド社

目次
まだまだ知らないことはいくらでもある
「いかにいいフォームで打つか」ではなく、「いかにヒットを打つか」
近くにいるからこそ気づかない、近ければ近いほど気づきにくい

まだまだ知らないことはいくらでもある

監獄としてユニフォームを着る時に、肝に銘じたのは次のことだ。

「自分ができたことを伝えるのではなく、自分ができなかったことを勉強する」指導者にとって一番怖いのは、教える立場になったからといって、自分が何でも知っていると勘違いしてしまうことだ。これは、選手から何か質問をされた時、「それは分からない」といっては指導者失格だろうと考え、「何でも知っていなければいけない」という誤った使命感による場合もある。

だか、20年の現役生活を送り、さまざまな経験を積んだからといって、私が野球について何でも知っているかと言えば、バッティングに関してさえ、まだまだ知らないことはいくらでもある。そうなると、自分が経験してきたことしか伝えることはできない。

(P21)

看護師として経験が長くなると教える立場が多くなります。

役職につくと更に、色々な事を知っていることが期待されます。

「まだまだ知らないことはいくらでもある。」

公言してもらえると少し救われる気がします。

「いかにいいフォームで打つか」ではなく、「いかにヒットを打つか」

基本動作を体にしみこませるのは大切なのだが、実践になれば「いかにいいフォームで打つか」ではなく、「いかにヒットを打つか」という応用動作で対応しなければならない。だから絶対的な正解は存在せず、一人ひとりの選手に合ったフォームを作り上げていかなければならない。そのためには、指導者も自分の経験だけに頼るのではなく、勉強を続けていくことが肝要だ。

(P25)

多くの看護師が、学校で学んだ看護技術をそのまま臨床で行うのは「難しい」と答えるでしょう。

臨床では、患者さんに合わせて行うため、応用力が求められます。看護師によって、直ぐに応用を身に着けられる人もいれば、色々考えすぎて時間がかかってしまう人もいます。

指導者は、後輩や部下に合った実践がどのようなものなのか、フォームを一緒に考えていくことが求められるのではないでしょうか。

近くにいるからこそ気づかない、近ければ近いほど気づきにくい

近くにいるからこそ気づかない、近ければ近いほど気づきにくい。そういう面が自分の子供にさえあるように、監督にとっての選手も、毎日のように接しているからこそ気づかない面を持っている。そして、それが選手起用をする際に重要なポイントだったりする。

そうした理由から、選手を運動会や学芸会のような視線で見てみる機会が必要なのだ。

目的は、距離を置いて選手を観察するということだ。

(P74)

研修や何かの発表会の場で、後輩や部下を見た時その成長を感じた経験はありませんか?

後輩や部下に対して全然仕事ができていないと思った時には、距離を置いて観察してみると成長に気付けるかもしれません。

後輩や部下の成長を感じたら、ぜひフィードバックを!!

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